働き方が多様化している昨今、自身のキャリアについて考える機会も増えてきました。
今や転職もめずらしくない時代、キャリアアップのために転職する人が多いのも事実です。
一方で、転職するくらいならキャリアアップしたくないと思う方もいるのではないでしょうか?
キャリアアップするには転職しなきゃいけないの?
今の働き方を見直したいけど、転職する勇気がわかないよ~
じつは、キャリアアップのための選択肢は「転職」だけではありません。
また、転職を考えている人だけが「キャリアアップ」を目指せばいいわけでもないのです。
そこで本記事では、キャリアアップについて以下の内容をまとめました。
- キャリアアップの意味
- キャリアアップの方法とそのメリット・デメリット
- キャリアアップ成功に必要なこと
ちょっとしたことが「キャリアアップ」につながることだってあるんだよ。
自由にデザインできるのが今の時代の「キャリア」。
その分、キャリアアップの選択肢も広がっているのです。
「転職した方がいいのかな?」「今の自分にキャリアアップは必要?」と疑問に感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。
本記事を読むと
- キャリアアップすることに前向きになれる
- 望まないキャリアアップの道を回避できる
- 自分なりのキャリアアップ方法を見つけられる
キャリアアップとは
キャリアアップとは、ある分野における能力や専門性を磨いて、経歴を高めていくことです。
ここで重要なのが「自己満足感」だけを満たす経歴ではなく「市場価値のある」経歴を積むこと。
市場(社会)で必要とされているかどうかを表すことば。需要と供給のバランスで、その価値の高低がかわります。
たとえば、あなたが持っている能力や経歴が社外でも通用するとしたら「あなたを採用したい!」と思う組織や企業はふえるよね。
社外でも通用する=市場価値があるってことか!
職位の向上、雇用形態の変化、年収の増加はキャリアアップの一例といえるでしょう。
たとえば、つぎのように↓
- 独立・起業する
- 大企業へ転職する
- 役職がつく・上がる
- マネジメント職に就く
- アルバイトから正社員になる
- 転職・昇進により年収が上がる
キャリアアップの形は人によりさまざま、目指す目標によってかわります。
しかし、いずれにも共通していることは「仕事の幅や裁量が広がっている」こと。
先に述べたように、個人の市場価値が高まった結果だといえるでしょう。
スキルアップとのちがい
「キャリアアップ」と同じようなシーンで使われることが多い「スキルアップ」ということば。
2つの意味のちがいがわかるかな?
キャリアとは「経歴」を意味し、スキルとは「技能・能力」を意味します。
つまりスキルアップとは、個人の技能や能力を高めることです。
なるほど……たとえば?
携わっている分野の「資格を取得する」ことや、目的を達成するために「必要な能力を身につける」など、所属している組織や環境によりさまざまな選択肢があります。
- マネジメント力を磨く
- TOEICで高得点をめざす
- プログラミングを習得する
- コミュニケーション能力を高める
個人の能力(スキル)を高めることは、さらなる経歴(キャリア)を積む手助けとなります。
また、高いキャリアをもっている人ほど専門的なスキルをもっている人が多い印象です。
このように、キャリアアップとスキルアップは意味はちがえど密接な関係にあるといえるでしょう。
キャリアチェンジとのちがい
つづいて「キャリアアップ」とあわせて耳にすることの多い「キャリアチェンジ」について。
キャリアチェンジとは、未経験の職種や業界に転職すること。
職種はおなじで業界だけ、業界はおなじで職種だけかえる場合もキャリアチェンジといいます。
キャリアチェンジには、つぎのようなパターンが想定できるでしょう。
- 今まで培ってきた経験を別の業界で発揮していきたい
- 今の職種や業界が自分にあわないから、別ジャンルを経験したい
※前者は「キャリアアップをねらって」のキャリアチェンジと捉えられます。
対照的な転職理由だね!
理由はちがうけど「新たな環境」に「なにか」を期待していることがわかるよね。
キャリアチェンジをすると、周囲の環境はガラリとかわります。
それは人によってメリットでもあり、デメリットでもある。
次項では、転職によるメリット・デメリットを紹介しているのであわせてご覧ください。
筆者の経験談
私自身2度の転職を経験しており、いずれも『キャリアチェンジ』でした。
現在のWebライターという職業は、今までの経歴を棚卸しした結果『できる』と『やってみたい』のバランスを考えた上でえらんだ道です。
アパレル販売員からのWebライター。
まったく共通する部分がなさそうだけど、接客の場が「リアル」から「Web上での文章」にかわっただけで、感覚的に通ずるものを感じているよ!
この点、接客という意味で『キャリアアップ』ととらえていいのかな?とも思っています。
キャリアップの方法
キャリアアップの意味がわかったところで、その方法が気になるところ。
大きくわけて2つあります。
どっちを選べばいいかわからないよ~
社内でならまだしも、転職するとなると一気に大ごとのように感じられますよね。
それぞれにはメリット、デメリットがあります。
次のステージにすすんで「やめておけばよかった」と後悔しないよう、しっかりチェックしましょう。
社内でキャリアアップする
社内でのキャリアアップとは、職位が上がったり年収が上がったりと「昇進」「昇給」することを指します。
職位が上がらなくても、実績がみとめられ昇給するケースもあるよね。
先述したように、キャリアアップとは市場価値のある経歴を積むこと。
個人の能力が認められる、または組織への貢献度が高いと「昇進」「昇給」という待遇を受けるケースが多くあります。
一見安定した道をたどるばかりに思える「社内でのキャリアアップ」にも、メリット・デメリットがそれぞれ存在します。
- 培ってきた信頼関係を活かせる
- 現職での評価、実績を引き継げる
- 周囲からのサポートを受けやすい
- 業務内容に関する知見があるため、必要なスキルや経験のメドをつけやすい
- 現職のみの経験しか積めない
- 上の役職に空きがない場合がある
- 現職での評価基準が求めるものとちがう場合がある
- 目指す将来像に必要なスキル、経験を積めない場合がある
メリットとデメリット、どちらを重視すべきかは置かれた状況・取り巻く環境によってかわってくるでしょう。
しかし、上記デメリット3つ目。
『現職での評価基準が求めるものとちがう場合』は、現職でのキャリアアップが現実的とはいえません。
「現職での評価基準が求めるものとちがう」って何?
以下の例は、現職での評価基準があなたが求める評価基準とズレている可能性があります。
例:アパレル販売員
あなたは普段から店頭レイアウトに注力しており、昨年の同時期と比較して自店の入店率・回遊率が大幅に向上した。その結果、客単価平均(前年比)+\3000を実現。
日頃から顧客の動向やニーズを把握し、入荷商品にあわせ店頭を作り上げていく能力。くわえて、スタッフが商品提案しやすいようレイアウトにも工夫がみらる。
しかし、本社の評価基準は「個人売上」重視。
スタッフA、Bの個人売上に劣るあなたは、目立つ評価をしてもらえなかった。
この場合、キャリアアップを強く望むなら「転職」をして現職をはなれることが有効的な選択といえるでしょう。
ただし、社内で実績を積むこと、これからの行く先を探るという点では、無理して「転職」を考える必要はありません。
とくに、安定した企業に勤めている場合や、現状の待遇に満足している場合はなおさらです。
メリット・デメリットの取捨選択は人によって差が出るもの。その分、キャリアアップへの道のりも人それぞれなんだ。
転職してキャリアアップする
キャリアアップ方法2つ目は「転職してキャリアアップ」です。
転職となると急にハードルが高いな~
今の職場を離れることに「精神的にも肉体的にもストレスだ」と感じる方は、やはり多くいらっしゃるようです。
私の周りでも「転職したい、けど行動に移す勇気も気力もない」って子がたくさんいたよ。
無理しての転職は絶対にダメ。
だからといって、将来の選択肢を狭めてしまう働き方ももったいないですよね。
「転職でのキャリアアップ」にもメリット、デメリットがあります。
あなたのキャリアアップに必要な選択は「社内で」「転職で」どちらなのか……失敗しないためにも、しっかり確認しましょう。
- 労働環境をかえられる
- 人間関係をリセットできる
- 同業種、同業界でも年収が増える可能性がある
- 新たな環境=前職にないスキル・経験がみつかる
- 自身のあり方を見直すきっかけとなる(客観的視点)
- 退職金、企業年金が減る
- 転職先があわない可能性がある
- 前職での評価がリセットされる
- 人間関係を築くまでに時間を要する
- 結果次第で収入が減る可能性がある
キャリアアップに必要な幅広いスキルや経験は「新たな環境」に身を置くことで、その可能性を広げられます。
一方、今までの評価や人間関係がリセットされる分、転職した直後は実質的な労力が増える可能性もあるでしょう。
ただし、待遇面や労働環境はその組織や企業によって大きく変わってくるもの。
転職をのぞむ際は、転職先のリサーチなど企業の見極めが重要なポイントとなりますよ。
転職を検討する場合は、以下2点をベースに考えることもお忘れなく。
- 同業種、同業界への転職
- 異業種、異業界への転職
現職よりも待遇がいい企業があったり、企業により役職ごとの業務内容がちがったりと同じ業種・業界でも差が出てきます。現職に不満がなくても他をみてみるのは「よりよい働き方」の可能性を広げるチャンス。
以上、キャリアアップの2つの方法を紹介しました。
なんとなくキャリアアップって「転職」のイメージが強かったけど、社内でもできるんだ~
まずは、それぞれのメリット・デメリットを知ること。その上で「社内でのキャリアアップ」に将来性があるのなら、転職する必要はないからね。
本章をまとめます。
キャリアアップには2つの方法がある
- 社内でのキャリアアップ
- 転職してキャリアアップ
- 同業種、同業界への転職
- 異業種、異業界への転職
それぞれにメリット・デメリットがある
メリット・デメリットの取捨選択でキャリアアップの方向性がかわる
私には社内でのキャリアアップが向いているみたい。様子をみながらその時を待つことにするよ。
それはとっても危険な考え!
キャリアアップは「待つだけ」で訪れるものではありません。
仮に訪れたとしても、あなたの望む「形」である保証がどこにあるのでしょうか?
たしかに……急に異動になっても困るな~
そこで次章では、キャリアアップ成功にむけての対策について解説します。
望んでいないキャリアアップを回避するためにも、しっかりチェックしましょう。
キャリアアップを成功させるには
キャリアアップを成功させるには、以下2つを実行すること!
- キャリアプランを立てる(事前準備)
- スキルアップに励む(遂行力)
ただ与えられた仕事をこなすだけではいけません。
- どんなキャリアを積んでいきたいのか
- そのために必要なスキルはなにか
- どのように習得していくのか
自主的に行動できるかどうかが、キャリアアップ成功への分かれ道となります。
事前準備と遂行力はマストです!
キャリアプランを立てる
キャリアプランとは、将来どのようになりたいか、どんな働き方をしたいかなどの「理想を実現するために立てる行動計画」のことです。
「理想」というゴールを目指し、具体的になにをすればいいのかを時系列にそって洗い出すよ。
理想か~正直、今はまだ将来像が描けないよ…
という方もご安心を。
キャリアプランを作成すれば、あなたが潜在的に抱いている「価値観」や自分では気づいていない「できること」を見つけられますよ!
キャリアプランは以下の手順をふむと、だれでも作成できちゃいます。
くわしい作成方法は、以下の記事内で紹介しています。
ここでは、各ステップをふむ必要性についてカンタンにまとめましたので、興味のある方はご覧ください。
【STEP1】自己分析をおこなう
自己分析をとおして見えてくるのは、自分が「やりたいこと・やらなきゃいけないこと」よりも「できること」が何かということです。
客観的視点で、自分の過去~現在までを分析する作業。
あなたが気づいていないだけで「できること」って意外とあるんですよ。
できることが増えると、おのずと選択肢も増えるよね♪
【STEP2】キャリアビジョンを描く
キャリアビジョンとは、到達したい最終目標(=将来像)のことです。
自己分析を先におこなったのは、思いつきの「〇〇したい」ではなくブレない「将来像」を決めるため。
自己分析の結果をもとに、
なにを・どこで・どのように
どうしていたいのか
を決めましょう。
【STEP3】アクションプランを立てる
アクションプランとは、目標達成にいたるまでの過程に具体的な行動内容を割りあてた行動計画のことです。
最終目標を達成するためには、足りないスキルや経験をおぎなうなど段階ごとの目標をクリアする必要があります。
最終的な大きな目標を「長期目標」とし、中間地点でクリアしたい目標を「中期目標」、直近でクリアしたい目標を「短期目標」として設定します。
ポイントは、一番大きな目標である長期目標から設定すること。
長期→中期→短期の順で、必要なスキルや経験がなにか洗い出しましょう。
すると「今やるべきこと」が見つかり、行動にうつしやすくなりますよ♪
キャリアプランのくわしい立て方を以下の記事内で紹介しています。
スキルアップに励む
キャリアプランを立てると、今のままでは足りないスキルの発見があります。
そんなスキルもってないよ~
と、諦めてしまうのはもったいない!
新たなスキルは現職をつづけながらでも身につけられるよ♪
その方法がこちら↓
最近、耳にすることばも多いですよね!
それだけ身近なものとなっているからです。
ひとつずつ特徴をみてみましょう。
あなたと相性のいいスキルアップ方法を見つけてみてね。
独学する
「資格を取得したい」「新たなスキルを身につけたい」と思ったら、まず独学で解決できないか考えてみましょう。
- 書籍
- 動画学習
- ネットでの情報収集
- SNSでの情報収集
書籍だと1冊1500円前後、ネットやSNSで情報をあつめれば無料で学習をすすめられます。
独学は計画的かつ習慣化さえできれば、かなりコスパの高いスキルアップ方法だよ♪
資格取得は、自身が持っているスキルを形としてアピールできるというリットが。
いずれ転職を見越している場合は、とくにオススメです。
スマホ一台で資格取得ができるサービスも増加中!
(内容を開く)
勉強→練習問題→受験までがスマホ一台で完結!スキマ時間を有効活用したい方にはうれしいサービスです。
オススメの資格取得サービス
書籍やネットでの学習は、スキルアップ方法の中でも群を抜いてリーズナブル。
取り組む際のハードルも低く、はじめやすいのが特徴です。
空き時間にインプット→日常業務でアウトプットができれば、今の職場でも実戦形式で身についていくでしょう。
副業をはじめる
「スキルがある人が副業で収入を増やす」という考えが一新され、近年ではスキルアップの方法としても注目を浴びています。
「スキルがないから副業なんてできない」っていう時代は終わったんだね!
必要なスキルや将来手に入れたいスキルを、学びながらアウトプット。
なおかつ、その過程で収益化したい方にはオススメのスキルアップ方法です。
スキルアップ方法として先に「独学」をご紹介しましたが、その過程での学びを「副業」という形で発信する方法もあります!
副業での収益化に着目すると、必要なスキルと合わせてマーケティングスキルが身につくのも見逃せません。
近年、とくに参入者が増えている副業がこちら↓
- プログラマー
- Webデザイナー
- Webライター
- ブロガー
- インスタグラマー
- イラストレーター
- YouTuber
Web関係やライティング、動画制作などはこれからどんどん需要が増えていくといわれています。
あなたの将来に必要なスキルが上記とかけ合わせ可能なら、副業をはじめるチャンスかもしれません。
筆者の体験談
私は現在Webライターをしており、ライティングスキル向上のため当ブログを副業として運営しています。収益化となると「ライティング」以外のスキルも必要に。『学び+実践』を並行できて日々のスキルアップを実感しています。
必要なスキルと密接な関係にある副業をえらぶと、スキルだけでなくモチベーションも上がるはず。
オンラインスクールに通う
必要なスキルを短期間で・体系的に習得したい方は「スクール」がオススメです。
私にそんな時間と体力はありません。
最近では、オンラインで受講できるスクールも増えてきているんですよ。
取り扱うスキルやコース内容も多様化しており、日に日に魅力的なスクールが増えている印象です。
ただし、独学・副業とくらべると費用面での負担は大きくなります。
あなたが立てたキャリアプランにおいて「しっかりとした土台づくり」「一日でも早いスキルアップ」を要する場合は、スクールを検討してもいいでしょう。
繰り返しになりますが、スクールのメリットは「短期間で・体系的に」学べること。
達成したい将来像までを逆算し、必要なこととそうでないこととの振り分けを適切におこないましょう。
なにを学べばいいかわからない…
それなら「SHElikes(シーライクス)」がオススメ!
女性のためのキャリアスクール「SHElikes」。
こちらでは、Webデザイン・Webマーケティング・Webライティングなど、全27種類のコースを取り扱っています。
オンラインで無料の体験レッスンも開催中!
\ 詳しくみたい /
今の職場で身につける
さいごに忘れてはいけないのが「今の職場」でのスキルアップ方法です。
必要なスキルや経験は、今の職場では手に入りませんか?
転職をするにしても、現職で身につけたスキルや実績はアピールの対象となります。
とくに、以下にあげた「ポータブル(持ち運べる)スキル」。
- 問題解決能力
- 論理的思考力
- コミュニケーション能力
これらは、業界・職種とわず活用できる汎用性の高いスキルです。
専門的なスキルにくわえ、これらのスキルを携えていると相手側はもちろん、あなた自身のキャリアの支えとなりますよ。
現職でポータブルスキルを向上、発揮できる場面はありませんか?これを機に考えてみましょう。
販売員であれば「接客スキル」は最低限そなえるべきスキルであり、日々の業務でスキルアップも可能です。
当ブログでは、販売員にむけた『接客スキル』の情報も発信していますよ。
まとめ:納得のいくキャリアを積んでいこう!
本記事では、キャリアアップの意味、方法、成功にむけて必要なことについてまとめました。
まずキャリアアップとは、ある分野における能力や専門性を磨いて、経歴を高めていくこと。
その方法は2つ。
ここでは、それぞれのメリット・デメリットを取捨選択することが重要です!
ただし、方法がわかっても「待つだけ」でキャリアアップが成功するとは限りません。
成功へのポイントは、事前準備と遂行力!
以下2つの対策をおこたらずに。
- キャリアプランを立てる(事前準備)
- スキルアップに励む(遂行力)
キャリアアップは決して「転職」だけに関わることではありません。
年収アップと引きかえに、望まない異動を強いられる場合だってあるからです。
あなたの前には、どのようなキャリアアップの道が広がっていますか?
この道がいい・・・あの道はいやだ・・・
納得のいくキャリアを積むために、今から自身のキャリアについて考えてみましょう。
あわせて読みたい
⇒計画的にキャリアを積むためのプランの立て方
⇒アパレル販売員なら知っておきたいステップアップの道
⇒アパレル販売員にオススメの副業5選